事務局より

事務局より 2019年

平成31年3月号

先日、外務省の関係者、一橋大学の国際関係論の先生方、外交官を目指す学生の集まり「外交を盛り立てる会」に出席させて頂く機会がありました。この会は、1人でも多くの一橋生に外交官を志してもらうことを目的とする会です。

この4月に外務省に入省する一橋生は、大学院から1人。古くから多くの外交官を輩出し、現在も毎年複数人の外交官を生んでいる一橋としてはやや寂しい数字です。会には、主要国の大使を歴任された大先輩達、多忙を極める局長以下沢山の現役外務省員の方々、また大学からは国際関係を専門とする先生方が勢ぞろいし、10人程の外交官を志す学生を囲んで、熱気あふれる、大変に賑やかな会となりました。

いま外務省を始め、国連など国際機関で活躍する一橋大学のOBOGは多数に上ります。この日出席した学生諸君にも是非、先輩に続いて「国」や「人類」、「地球」に貢献する人間を目指してほしいと思いました。
 
本誌昨年12月号で、上原良太さん(平16法)の次男で、「拡張型心筋症」に罹った旺典君(3歳)がアメリカで移植を受けるための医療費、渡航費の支援を呼びかける投稿がありました。目標額は3億5千万円。この時点で募金額は未だ三分の一にも達していませんでしたが、年が明けた1月後半「目標額達成!」との知らせが飛び込んできました。

一橋大学時代のサークルの仲間を中心に上原さんを支援する輪が作られ、昨年の9月末から毎週末と祝日には必ずと言っていいほど地元のJR武蔵小金井駅や三鷹駅などで街頭募金が繰り広げられていました。如水会各支部の総会や例会、如水会館で行われる学年同期会などの場でも募金をお願いさせて頂きました。

そして12月に会報で支援を呼びかけたところ、一気に「救う会」への振込額が増加したとのことです。振込用紙の名前の脇に卒年が書かれ、「一目で如水会員からの寄附と分かる」ものも多かったと言います。
 
年が明けると今度は、TBSの何れも一橋卒の2人のプロデューサーが話を聞き、自分の番組の中で取り上げてくれました。この放送の反響は大きく、SNSでの拡散も含めて、放送後10日余りで1億5千万円を超える寄附が集まり、一気に目標額に到達しました。
 
この4カ月という短期間での成果は、第一に上原さんと大学の仲間たちの献身的な努力と熱意によるものです。また、社会の多くの人々の善意の賜物でもあります。 同時に今回の活動の節目には、如水会員の大きな支援がありました。如水会員の結束力、一橋の団結力が発揮されたと言っていいのではないでしょうか。
 
旺典君は3月に渡米し、移植手術を待つことになります。手術が成功し、元気に帰国される日を心待ちにしたいと思います。(事務局長) 

平成31年2月号

今年の正月は、関東地方は連日好天に恵まれました。皆様も、穏やかな新年をお迎えになられたことと思います。
1月9日に開催した「如水会員新年会」も250人超の方々にお出で頂き、大変に賑やかな会となりました。特に余興として重要無形文化財(能楽総合)能楽師の津村禮次郎さん(39経)にお願いした「能 高砂・屋島」は大好評でした。
 
オリオンルームに能舞台を仮設するという初めての試みで、事務局では上手くいくか自信はありませんでしたが、「正月らしい雰囲気に浸れた」、「本物を見せてもらって、感動した」など沢山の会員の方々から、お褒めの言葉を数多く頂きました。津村さん、そして地謡の中所宜夫さん(58法)始め、地謡、囃子方の皆様本当にありがとうございました。
 
本誌巻頭のグラビアページ「セピアの世界」は、これまで一橋大学の部活の今昔を伝えてきましたが、2月号から「Captains of the World」シリーズをスタートさせました。全世界の51の如水会海外支部を紹介していこうという企画です。第一回は、最も古い歴史を誇る海外支部の一つロンドン支部を取り上げました。時は「BREXIT」前夜。ホットなグローバル社会の最前線で活躍する海外支部の皆様を、これから順次ご紹介していきます。
 
海外支部では、今年シアトル支部が創立100年を迎えます。また国内では、最も古い大阪、横浜、神戸の3支部が、創立120周年を迎えます。平成から、新しい時代に変わる年に、如水会の幾つかの支部も節目を迎えることになります。
 
新天皇即位直後の5月末から開催を予定している春の「一橋フォーラム21」の企画を、年明けとともに考え始めています。折しも記念すべき第100回のフォーラムとなります。
 
平成の後には、どんな時代が来るのでしょうか。
 
すさまじい勢いで進化するサイバー・ネットワーク、AIとビッグデータ、生命科学・遺伝子工学の未来、持続的社会の構築、人生100歳時代と少子高齢化、男と女、家族の絆、文化の異なる人々との共生、そして資本主義の未来―。
私たちが“所与”と考えてきた価値観自体が、いま根底から揺さぶられようとしています。それはまた、社会科学の出番の時代ということなのかもしれません。私たちは過去30年、「平成という時代」を生きてきました。私たちが目にすることになる30年後の世界は、どんな姿をしているのでしょうか。
 
30年後は、2050年。
「想像してみよう 30年後の世界を!」をキャッチコピーに、  
「IMAGINE 2050年世界と日本」の企画を始めることとしました。ご期待ください。(事務局長) 

平成31年1月号

 新年あけましておめでとうございます。
 如水会事務局は、本年も会の発展と、会員の皆様のご健勝のために全力で業務に当たります。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 今年は、4月30日に今上天皇のご退位が予定され、新しい時代が始まる節目の年でもあります。
 平成を振り返ると、「バブル崩壊」、「失われた20年」など“負のイメージ”の言葉が直ぐに思い浮かびますが、
 同時に私たちを取り巻く社会が大きく変化した30年でもありました。

 「女性の社会進出」もその一つでしょう。
 昭和61年に男女雇用機会均等法が施行され、本格的な女性の社会進出が始まりました。
 本号では、均等法第一世代ともいえる石黒美幸さん(平1法)にインタビューをしています。
 「女性の社会進出も第2ステージに入ったのではないか」との言葉が印象的です。
 因みに、一橋大学に入学する女子学生の数は、平成元年入学者が120名、
 平成30年が278名と2・3倍に増加しています。

 平成元年の1989年は、世界史が大きく動いた年でもありました。ベルリンの壁崩壊、東西冷戦の終焉です。
 膨大な核兵器を抱えた米ソの睨み合いが終り、「平和」の訪れが期待されました。
 「歴史の終り」という言葉が生まれたのもこの時でした。

 しかしグローバル化の進展の中で、30年後の今私たちが見る光景は“分断される社会”です。
 止むことなく続くイスラム過激派のテロ、移民排斥を主張する極右政党の台頭、
 ネット上に溢れるヘイトメッセージの数々、保護主義貿易の動き等々。

 今人びとは、それぞれの殻に閉じ籠ろうとしているかのように見えます。
 排除の論理ではなく、互いの違いをどう受容できるか。私たちの社会の未来がかかっています。
 そして“AI(人工知能)”の登場。この30年世界の経済社会は、日本が得意としたモノ造り経済の時代から、
 ネット情報化経済の時代に変化しました。私たちの未来には、どんな社会が待ちうけているのでしょうか。

 1月31日の新春講演会では、評論家の寺島実郎氏に、この30年の世界を振り返り、
 これからの世界を展望して頂きます。ご期待ください。

 昨年11月25日に開催した「東京工業大学・一橋大学合同移動講座in北九州」は、700名を超える方の参加を得て、
 成功裏に終えることができました。 全体のタイトルを「未来への提言~研究と経営の現場から~」と題し、
 ノーベル生理学・医学賞受賞の大隅良典東工大栄誉教授と進藤孝生新日鐵住金㈱代表取締役社長(48経)に
 基調講演をお願いしました。今回は特に高校生(中には中学生も)の参加が目立ち、
 後半の質疑応答でも、学生の皆さんからの質問が会場を沸かせてくれました。(事務局長) 

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