事務局より

事務局より 2021年(令和3年)

令和3年8-9月号

6月14日の定時代議員総会は無事に終了し、その後開催された臨時理事会において事務局長を拝命した三輪でございます。よろしくお願いいたします。

定時代議員総会の詳細は本文に記載の通りですが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に翻弄された非常に厳しい1年となりました。様々なイベントの中止、会館の休業、飲食部門の予約のキャンセルなど、これまでに経験したことのない事態の連続に、如水会事務局としても非常に厳しい業務運営を強いられました。

こうした厳しい状況下ではありましたが、前事務局長の尾花さんは強いリーダーシップ、軽快なフットワークで事務局運営をけん引してこられました。課題を整理して事務局内で共有したうえで、2020年7月には「構造改革」をスタートさせ、各事業を再検証したうえでの各種施策の実施に着手されました。そうした努力の積み重ねが、令和2年度決算における大幅な売上高減少のなかで、「税引後損益の黒字の確保」という成果として結実しています。そして、対処すべき今後の課題として、「①経常損益の改善と低コスト構造への変革を図ること」、「②大学との連携強化」、「③如水会組織の活性化」を掲げ、将来を見据えた如水会づくりの取り組みを開始されていました。

この度、尾花さんは、在任期間わずか2年で事務局長を退任されることになりましたが、在任中の功績に対して心からの敬意を表させて頂きたいと思います。

ここで少し私自身のことについて触れさせて頂きます。卒業年次は昭和57年、学部は商学部、クラブはボート部に所属していました。ということで、皆様もお気づきのことと思いますが、一般の学生と比較してキャンパスであまり姿を見かけないという学生時代を過ごしました。そんな私が昨年の秋に一橋大学を訪問する機会があり、数十年ぶりに大学構内に入りました。コロナ禍ということもあって学生の姿はほとんど見ることができず、キャンパスは静寂に満ちていましたが、その静寂の中にどっしりと構える校舎のたたずまい、その凛とした雰囲気に言い知れぬ感動を覚えました。ここが我が母校であること、そして私は卒業生の一員であることをとても誇らしく思いました。事務局長としての責務を果たしていくうえで、この時の思いを大切にしていきたいと思います。

今しばらくは新型コロナウイルスと闘い続ける日々が続きますが、この逆境をチャンスと捉え、これまで諸先輩方が積み上げてこられたものをしっかりと継承しつつ、如水会のさらなる発展のために尽力して参りたいと思います。皆様の温かいご支援、よろしくお願い申し上げます。
(事務局長 三輪隆司)

令和3年7月号

代議員総会「対処すべき課題」から
6月14日に今年度の代議員総会が行われました。総会で提起した「対処すべき課題」を皆様と共有したいと思います。課題の1つ目に「経常損益の改善と低コスト構造への変革を図ること」を掲げました。コロナ禍は日本やグローバル社会全体に様々な影響と変化をもたらし、依然として収束の時期も見通せないまま対応が進められています。如水会も会館レストランや一橋クラブの休業等事業全般に亘り影響を受けました。収支の大幅悪化が見込まれる中、各事業の再検証・見直しやコストダウンに努め、昨年度の決算は税引後損益の黒字は確保したものの厳しいものとなりました。今年度も依然として厳しい見通しにあり更なる緊張感をもって臨む考えであります。昨年7月からは「構造改革」をスタート、低コスト運営と会員サービスの両立を図る仕事の仕組みや体制の見直しに着手しています。先ずは足元の収支基盤を確固なものとし着実な事業運営に努めてまいります。

2つ目は「大学との連携強化」です。母校一橋大学は23年度に「ソーシャル・データサイエンス学部」を設置するなど「新たな社会科学」の領域を広げ、その牽引役として研究や人材育成など積極的に取組んでいくと期待されます。大学が社会の求める価値の創造と人材輩出の担い手となる中で、如水会は大学への支援協力を通じてもう一方の担い手としてどう役割を発揮していくかが課題です。大学との連携強化やパートナーシップ向上を念頭におきながらどのようなスタンスで支援協力を進めていくか、主体的な立場から判断と実行を図ってまいります。

3つ目は「如水会組織の活性化」です。如水会員は約3万6千人、会員構成は平成・令和卒会員が約58%を占め、「働く現役時代」は60歳から65歳、更には70歳にまで延びつつあります。如水会組織は「現役世代」比率の増大やリタイア後も「ますますアクティブなシニア世代」に対応した活動を志向する必要があります。如水会は大学の同窓という「絆やネットワーク」「大学へのアイデンティティ」で結ばれる組織であり、世代を越えたコミュニケーションをどう図っていくか、価値ある「情報や場の提供」をどう拡大するか、活力ある組織を目指し取組んでまいります。
21世紀は「持続可能」をキーワードに強靭でしなやかな社会の実現に向け、各界のコンセンサス作りとその実行が問われています。「社会変革」の主導的役割を標榜する大学とともに如水会も社会におけるプレゼンスをいかに高めていくか、議論を深める必要が増しています。

最後になりますが、今総会をもって事務局長に三輪隆司氏(昭57商)が就任致しました。これまで本欄をお読みいただき心より御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(前事務局長 尾花秀章)

令和3年6月号

21世紀の一橋大学と如水会
本誌5月号に中野学長の新春如水会講演録「21世紀の社会科学と一橋大学」を掲載しました。「日本の社会科学の位置づけや役割は21世紀にどう変化していくのか」「その中で一橋大学はどういうリード役を担っていくのか」を主題とする講演は、大学の置かれたステージと課題認識を知る上で貴重なものとなりました。

2004年の「国立大学法人化」を契機として、各大学は経営の自由度や裁量といった「経営主体」としての側面から改革をスタートしています。ご存じのとおり「指定国立大学法人」の枠組みも経営自由度を加速させる一環です。特に21世紀、日本の国際競争力が急速に低下する中にあって「世界に伍せる教育研究のあり方」が喫緊の共通テーマになっています。国の予算投入の制約も年々増す中、経営自由度と競争力向上に資する教育水準を両立させるためどのように経営改革を推し進めていくのか、私たち如水会の最大の注目ポイントもここにあります。また、一橋大学の指定国立大学法人決定に際しては、大学収入に占める寄附金収入の比率がトップを維持し続けていることが高く評価されました。いうまでもなく寄附金は大学が自らの裁量で「成長貢献分野」に投入を図る原資となり、寄附金比率の維持は大学の評価向上と軌を一にすることになります。昨年4月から大学は自らの判断に基づき学費値上げを行いました。大学側の主体的な取組みに合わせ、如水会が主たるパートナーとして支援協力を広げていくことは大学そして日本の国際競争力向上にも微力ながら資することになるのではないでしょうか。

それでは社会科学の牽引役としての一橋大学は21世紀においてどのような領域と分野でその役割を果たしていくのでしょうか。20世紀後半における大学の役割が戦後復興、経済成長のドライビングフォース(駆動力)だったのに対して、21世紀は「社会変革」の駆動力としての役割が求められています。中野学長は「一橋大学がその先駆的役割を果たす」とし、キーワードに開放性・多様性・社会連携の3つを掲げています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)による超スマート社会への潮流の中、ソーシャル・データサイエンス学部の設置は「社会変革」のリード役を目指すチャレンジとなります。同時に、学内研究に留まることなく「今こそ外に打って出る」とのメッセージ表明でもあります。外部資金の調達を含めた外部ネットワーク作り、特に企業や政府等との連携をいかに強化していくか、大学のプレゼンス向上や競争優位を築くためにも、キーワードに掲げた「社会連携」は最も重要な課題となっています。如水会も「社会連携」の支援・サポート役をいかに担っていくか、私たちへの役割期待も一段と大きくなっています。(事務局長)

令和3年5月号

如水会の組織と活動を考える
今後の如水会の活動指針はどうあるべきか、事務局の課題認識はいつもここからスタートしています。この1年、コロナ禍は人々の意識や生活様式、企業や社会の行動様式など大きな変化をもたらしました。各界で議論されている働き方改革も「仕事に対する考え方自体が変化する中で働き方をどう改革すべきか」という問題になっていると思います。如水会の活動も会員の意識や行動の変化の底流にあるものと切り離せません。「変化の底流は何か」筆者自身その答えを持っていませんが、その手がかりを挙げてみたいと思います。

1つ目は、多様性が拡大する一方で「会員アイデンティティに対するニーズも高まっているのではないか」ということです。企業や組織の運営は「タテの人間関係」「一体感や求心力」から「多様性と個の尊重」に重心が置かれつつあり、人と人の関係も「タテからヨコへ」「連携やネットワーク」をキーに組織の壁を越えたしなやかなものに変化しつつあります。如水会は大学の同窓という「絆やネットワーク」「大学へのアイデンティティ」で結ばれる組織。世代を越えたコミュニケーションを活発化することで会員にとっての「価値」も高まると考え、第一の手がかりをコミュニケーションの活発化に置いて活動を志向していきます。

2つ目は、人生100年時代を迎える中で「働く現役の期間が長くなっていること」です。定年はかつての60歳から65歳さらには70歳と延びつつあります。各世代にとって「働くこと」の意味合いも変化しています。ベストセラーになった『ライフ・シフト―100年時代の人生戦略』の中で著者リンダ・グラットン氏は以下の指摘を行っています。豊かな人生を築くための無形資産は、①所得を増やすのに欠かせない知識やスキルなど『生産性資産』、②健康や友人・家族との良好な関係など『活力資産』、③多くの変化の経験を通じて得た自己に対する理解や多様性に富む人的ネットワークなど『変身資産』の3つ。大学卒業から引退まで長い現役時代に3つの資産をどう形成していくかを説いています。如水会は人と人のネットワーク組織、現役時代が長期化する中で会員の『変身資産』の一つになりうるのか、第二の手がかりを「価値」ある情報や場の提供に置きたいと思います。

3つ目は、世の中全体の「WEB化が進展していること」です。コロナ禍を背景に如水会でも会議や支部の会合などでWEB利用を着実に拡大しています。2月の中野学長講演会も初のWEB開催としました。参加者の半数近くが日本各地や海外からで、東京近郊の参加者に限られるリアル講演会からは画期的なものとなりました。「WEB効果」を期待できるセミナーや講演会など如水会活動の変革をさらに進めていきたいと考えています。(事務局長)

令和3年4月号

如水会の目的と役割を考える
4月を迎えました。新しい年度のスタートです。如水会は創立107年目を迎えています。会員数は今や3万6千人近い大組織となり、これからも着実な拡大が見込まれます。今月新入学の皆さんの入会も大いに歓迎、沢山の方に新たに仲間に加わってもらいたいと思います。(本号は新入生の皆さんにも配付予定です)

「大学の使命と目的の実現に向け如水会は大学と一体となって貢献していく」、これが如水会の定款に定めるところであり、卒業生どうしの友誼を主目的とする他の大学同窓会組織とは一線を画しています。大学の発展に貢献していくことこそが如水会の目的に重なります。

大学は今「社会科学の総合大学」として「第2の創成期」ともいうべき新たな発展の扉を開けようとしています。23年4月に予定される「ソーシャル・データサイエンス学部」のスタートによって社会科学の領域を更に広げ、国内外を問わずグローバルにそのリード役をいかに果たしていくかが問われています。時まさにコロナによる世界的なパンデミックにあって、人類の英知や科学を結集した対応と解決の道筋が求められています。ソーシャルな切り口からデータサイエンスを通じた分析アプローチによって解決の処方箋を示す、「新たな社会科学」は「社会課題の解決」の領域にまで広がっています。

大学がそうした人類社会、グローバル社会が直面する課題にまで視座を広げていく中で、如水会はこれからどんな役割を発揮していけばいいのでしょうか。大学が社会の求める価値の創造と人材輩出の担い手となる中で、如水会も大学への支援協力を通じて社会的価値創出のもう一方の担い手となる、同時に自らも「社会的存在」として社会の発展に貢献していく、如水会の役割はますます大きなものになっていくのではないでしょうか。そのためには、私たち会員自身が視野を広げ、大学と目的を共有しながら連携を深めていく必要が増しています。如水会事務局もそのための情報提供や環境整備に努めていきたいと考えています。

大学が発行する『HQ』の特集では中野学長と杉山如水会理事長の対談が行われました。ソーシャル・データサイエンスによる社会科学的アプローチによって新たな仕組みや価値創造のための道筋を構築していく、それを通じて大学と企業とが「Win―Winの関係」を作り上げていく、両トップの認識が一致することでこれからの大学と如水会の関係を象徴する対談となりました。1月20日付日経新聞「データサイエンス戦国時代」ではデータサイエンス学部・学科の設置の動きが広がる中で大学間競争も活発化していくとの報道がありました。「Win‐Winの関係」をテコにして価値提供競争の克服、発展を大いに期待したいと思います。(事務局長)

令和3年3月号

2021年度計画・予算編成の現場から
2021年度のスタートを前に如水会も予算編成の作業中。人々の意識や社会全体の変容の中にあって、如水会がめざすべき目標は何か、大学や如水会のプレゼンスを高めるためにどのような取組みが求められていくのか、これからのあるべき方向に関する議論も欠くことができません。特にコロナ禍影響によって年間の諸活動が「ゼロベース」となる中で、これを契機に「思い切って変えよう」をキーワードにしています。今年はどんな課題認識から予算を作ろうとしているのか、編成の現場から報告したいと思います。

その1つ目は、「経常赤字からの脱却をめざすこと」です。20年度はコロナ禍にずっと追われた1年となりました。会館レストランや一橋クラブは一時休業を余儀なくされ、予約キャンセルも相次ぐなど経常収支の大幅赤字が見込まれ、厳しい運営が続いています。如水会事務局は昨年7月から「低コスト事業構造への変革」を基本目標に「構造改革」をスタート、活動経費全般のコストダウンや時間外勤務の削減徹底など諸施策を加速させています。「構造改革」の目的は単に収支改善のためのコストダウンだけではなく、低コスト運営と会員サービス提供をはじめとする如水会業務のアウトプットとの両立を図ることにあります。21年度は縮小均衡を回避しながら経常収支の黒字化を果たせるかが問われる予算編成となっています。

2つ目は、「コロナ禍影響をどう織り込んでいくか」です。コロナ禍の収束が依然として見通せません。多くの企業や組織が厳しい収支運営を余儀なくされておりますが、最も悩ましいのは「コロナ禍がいつ収束するのか」が見通せないことだと思います。将来の布石のために次なる一手をいつ打ったらいいのか、そのタイミングや時期を推し測れないのが最大のジレンマとなっているのではないでしょうか。如水会も行事やイベントはじめやりたい施策の多くをコロナ禍影響がより見通せる時期まで休止・見合わせる「暫定予算」によってスタートすることとし、国の予算と同様、年間収支がみえてくる第2四半期の段階で修正をかける「二段構え」の予算編成としました。

3つ目は、「今後の大学への支援や協力をどう考えるべきか」についてです。如水会と大学は新入生や卒業生など学生の個人情報提供のあり方やその方法を巡って協議を重ねています。個人情報は如水会のような同窓会組織にとって欠くことのできない基盤となるものであり、同時に会員拡大や利活用を通じて大学への支援・サポートを拡充していく起点となります。個人情報提供に対する大学のスタンスを踏まえながら大学と如水会の今後のパートナーシップをどう作り上げていけばいいのか、新たな協力の枠組み議論を深める必要も増しています。(事務局長)

令和3年2月号

目指すは大学のプレゼンスアップ
本誌1月号では中野学長への「新春インタビュー」記事を掲載致しました。学長は「21世紀の日本と世界の大きな環境変化の中、大学のさらなる役割発揮に向け自らどう変革を遂げていくか」「グローバルに広がるネットワークを通じて形成してきた卓越したコミュニティこそが一橋大学の強み」「学内外とのコミュニケーションを大切にしながら社会の課題に応える大学への成長を期す」と今後の指針と抱負を語っています。強みとした「卓越したコミュニティ」は専攻の国際関係論や外交史研究からの主題であり、大学経営の場でどう発展的に生かしていくのか、期待を持って見守りたいと思います。

一昨年の「指定国立大学法人」決定に際しては、「日本の社会科学発展のリード役としての役割発揮」「ソーシャル・データサイエンス学部の新設」に加えて「大学収入に占める寄附金比率の高さ」が評価されました。大学の評価に寄附金実績のウエイトが増すことに時代の潮流を感じます。大学の競争力を強くするためには、大学を取り巻く「ステークホルダー」との関係強化、法人・個人を問わず有形無形の支援協力をどれだけ獲得できるかが大きな要件となってきています。特にソーシャル・データサイエンス学部においては、データ分析を通じたマーケティング戦略への展開など「Give&Take」に基づく産学連携の仕組みづくりが研究への賛助や支援を広げるキーとなってまいります。滋賀大学、成蹊大学などデータサイエンス学部や学科の設置が続く中、「ソーシャル」がついているのは一橋だけと標榜されております。ソーシャルな分野から外部連携をいかに広げていくか、データサイエンス分野にソーシャルを取り入れ「新しい社会科学」の領域確立をいかに図っていくか、一橋ならではの競争戦略へのチャレンジに期待したいと思います。

また、中野学長から「大学トップのもう1つの役割として自ら広報パーソン、セールスパーソンの先頭に立っていく」との表明がありました。大学は広報担当の役割を担う学長補佐も任命しました。国や社会、そして企業との連携において「戦略的な広報」は欠かせません。大学も如水会も目指すは「大学のプレゼンスアップ」、戦略目標と到達の道筋を明確化していただく中で、大学との連携や支援協力のあり方を追求していきたいと考えております。

最後になりますが、コロナ禍により経済的に困窮する学生支援に向け皆様にお願いした寄附は、11月末時点で1400万円余りが寄せられました。これを基に「一橋大学基金学生支援給付金」制度も創設され、対象学生に支給が行われていく運びとなりました。皆様からの温かいご支援に御礼申し上げますと共に、今後ともご協力をいただきたく心よりお願いを申し上げます。(事務局長)

 

令和3年1月号

Withコロナ の活動に変革する年に
新年明けましておめでとうございます。昨年は当初からコロナ感染拡大とその対策に追われた一年となりました。今年は「Withコロナ」の新常態(ニューノーマル)が社会全体に受容されていく中で、人々の意識、生活や仕事のスタイルもさらに変化を遂げその定着に向かっていくのではないでしょうか。在宅でのリモートワークの急速な普及など、それらは単なる方法論としてだけではなく、コロナ禍とその影響は「生活に対する価値観」「仕事や働き方に対する価値観」など根源的な問題にまで問いかけています。何のために仕事をするのか、何のために学ぶのか、今までの考え方ややり方でいいのか、人々や社会に対し見直す機会を与え続けているように思います。

大学のキャンパス風景も変わりました。母校一橋大学も、秋学期からゼミナールや英語の授業など一部では対面授業が復活していますが、コロナの収束が依然としても見通せない中、21年度も多人数講義などでオンライン授業が続きます。昨年9月の日経新聞「コロナが変えるキャンパス」記事でも「オンラインは知識の伝達には有利だが、思考を深める授業は対面の方が効果的。事前準備ができていればオンラインは予想以上に効果的だが、対面で行う部分は不可欠」とありました。母校では、Webで105分授業を適宜区切って受講できる「オンデマンド授業」も導入しています。教授陣も準備に熱が入り、学生にとって「勉強するのに24時間あっても足りない」位に想定外の濃密な講義となっているとのお話もありました。キャンパスライフの充実という学生目線も大切にしながら「Withコロナ」の模索が続いています。

如水会の活動もコロナを契機にして会員の皆様の意識や行動、そしてニーズの変化に応じて「変えていく」必要性が増しています。昨年は講演会や組織イベント、支部の会合などの大半が中止や延期を余儀なくされました。会館レストランや一橋クラブも休業や予約キャンセルのため今年度は大幅な赤字に陥る見通しにあります。事業活動の多くが「ゼロベース」となった今、これを奇貨として従来のやり方にとらわれることなく見直しを図っていきます。各支部の会合もリアルとWebを適宜組み合わせたやり方を志向していくのではないかと思います。

如水会の原点は「時代や社会の変化の中にあって会員同士の絆やネットワークをいかに広げていくか」にあり、私達のアイデンティティとなる「大学のプレゼンスや価値向上」のためどう支援・サポートを拡充させていくかが今年の課題となります。会員ニーズに応えてこその如水会、その本質は変わることはありませんが、会員目線に立って「活動を変えていく」一年にしたいと考えております。(事務局長)

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