事務局より

事務局通信 2015年

平成27年12月号

▼歴史を知る
10月25日、兼松講堂で「一橋大学創立140周年記念講演会」が開催されました。江夏、西澤、鈴村の3名誉教授の講演はあくまでも格調高く、精一杯背伸びをしながら難しい学問を理解しようとしていた学生の頃を思い出し、久しぶりにアカデミズムの空気に浸る時間になりました。江夏先生のお話では「一橋の学問は、単に西洋の学問を移入したものではなく、現実の社会に根差し、現場から生まれたものであった」、西澤先生の福田徳三論では、学者として30年間に全集20冊分に及ぶ業績を上げながら、常に社会と向き合い、社会に発信し続ける存在であったという話が、また鈴村先生は中山伊知郎先生と都留重人先生を取り上げ、戦後の「資本主義VS社会主義」の時の中で、共に時代に対する発言者であったとのお話が印象的でした。

それから1週間後の一橋祭の今年のハイライトは、やはり石原慎太郎先輩の講演だったのではないでしょうか。兼松講堂が学生諸君で埋まる中、近現代の賢人の名を次々と挙げ、その交友のエピソードも交えた講演さすがでしたが、中でも学生諸君に「強い自我を持て」、そして「歴史を直視すること。歴史は大掴みに捉えなければならない」との話が印象的でした。いずれの講演も「歴史」がキーワードになっていました。

9月末からは如水会寄附講義の「社会実践論」も始まりました。私も、初めて「一橋大学と如水会」の講義を受け持ちました。年表に書いてある事柄をただ羅列的に伝えるだけでは「歴史の授業」とは言えません。この140年に起きた事柄の意味することは何か?一橋大学とは何?如水会とは何か?を伝えたいと思いました。講義では、いくつかのポイントに絞って話をしました。私塾としてのスタート、即ち「民の発意」で生まれた学校ということが、官の設計のもとに生まれた帝大とは全く違う、自由の精神を育んだこと。さらに申酉事件の教訓として、学問の自由、学問の場は、与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの」ということを心底体得し、何事にも囚われず真理を追究する態度を根付かせたこと。一朝有事の際の強力な同窓会の必要性から、如水会が誕生したことなどの話をしました。

社会実践論は、単に業種の具体的な話を知り、就職の際の一助にするだけでなく、講師の話から「大学時代に学んでおくべきことは何か?」、更には「なぜ社会科学を学ぶのか?」「一橋大学で学ぶことの意味は何か?」を考えるきっかけにしてほしいと願っています。これからの講義の中で、少しずつでも学生に意味のある社会実践論にしていきたいと思っています。(事務局長)

平成27年11月号

秋が深まってきました。全国各地で如水会各支部の集まりが連日のように開かれています。如水会館も年度会の周年記念大会を始めとして、様々な集まりで賑わっています。まもなく如水会は101回目の創立記念日を迎えます。今年米寿を迎えられた如水会員は約160名、喜寿を迎えられた方が約260名おられます。如水会から創立記念日に記念品を贈らせていただきます。心よりお慶び申し上げます。

事務局は、3年に一度の会員異動調査の打ち込み作業が佳境に入っています。約27、000通の調査票を皆様のお手元にお送りしましたが、9月末までに9、500通余の返信をいただきました。昨今の経済界の動きに合わせるように、「ホールディングス化」「分社化」などで、所属先の実態は変化がなくても会社名が変更されるケースが前回に比べて格段に目立ちます。まだ半数以上の会員の方々の返信を頂いていないことになります。異動がない方も、確認の意味でご返信いただければと思います。皆様のご協力をお願いいたします。

早いもので事務局長就任約4カ月が経過しました。まだ戸惑うことも多い日々ですが、岡本理事長のリーダーシップのもと、少しずつ新しいことへの取り組み、改革も始めています。

理事会では7月から議題の審議を終え、議事を終了した後、理事による「フリー・ディスカッション」を始めました。7月の理事会では蓼沼学長より来年度からの一橋大学第3期中期計画のご説明を受け、議論しました。9月は「社会が(日本経済が)求める人材とは」のテーマで議論を行いました。自由な議論とするため、記録なし、非公開としています。学長、副学長、それに主要企業の第一線で経営に当たっている理事、いずれも極めて多忙な方々にお集まりいただいている理事会をこれからの大学、如水会のあり方を考える、多様な意見を交換する場にしようという岡本理事長の発案で始めたものです。目の前の成果を求める議論ではありません。議論が熟成していったとき何が生まれるか楽しみにしたいと思っています。

また広報委員会では『如水会々報』の誌面の議論を始めています。如水会々報は昨年4月1000号を記録しました。城山三郎先輩を始め錚々たる先輩の方々が膨大なエネルギーを注いで築き上げてきた、その歴史と伝統の上に今何が必要かとの議論です。会員の半数を超えた平成世代を始めとするいま第一線で活躍、苦闘している世代の顔がもっともっと見えるものにしたい。五大州に雄飛し、世界各地で活躍している如水会員の皆さんの息吹がもっともっと感じ取れるようなものにしたいなど、具体的アイディアはこれからです。楽しみにしていただければと思います。(事務局長)

平成27年10月号

▼戦後70年の夏
酷暑もようやく峠を越え、空の雲はすっかり秋の気配です。この号が皆様のお手元に着く頃には、秋も本番を迎えていることと思います。戦後70年を迎えた今年の夏は、改めて戦争と戦後、そして憲法の意味を問う議論が各方面で繰り広げられました。そうした中、この夏も多くの先輩の訃報が事務局に届きました。日本近現代史の中村政則先生、元学長の塩野谷祐一先生、そして「一橋大学の歴史」の講座を近年まで担当して頂いていた大澤俊夫先輩も亡くな
られました。また昨年白寿のお祝いをお贈りした堤新三先輩は百歳で天寿を全うされました。
85歳以上の方々だけでも15名に上ります。こうした方々は戦中を生き抜き、戦後の復興、高度成長を文字通り最前線で牽引され、今日の日本、今日の如水会を築き上げた方々です。その激動に満ちた人生は、非才の私の想像力をはるかに超えたものであったろうと思います。改めて心より皆様のご福をお祈りいたします。

一橋大学は今年創立140周年を迎えます。学内での多くの議論を経てこの夏、蓼沼学長の「強化プラン」を具体化した「第3期中期計画」がまとめられ、この秋はこのプランを実現させるための文科省との厳しい折衝が行われます。社会科学における世界最高水準の教育研究拠点を目指す大学当局の引き続きの奮闘を、如水会もまた全面的に支援していきたいと考えています。

事務局の新体制発足から2カ月余り、テーマの一つに「各支部との絆の一層の緊密化」を掲げています。お誘いのあった支部の総会、例会には、出来るだけ伺うことにしています。この夏は横浜、大阪両支部の「納涼の集い」に参加させて頂きました。両支部とも如水会の前身の「同窓会」時代からの歴史と伝統を誇るだけあり、百名を優に超える会員が集い、その熱気と如水会にかける思いに圧倒されました。大阪は「松本前理事長感謝の会」でもありました。松本前理事長は激務の現職社長の傍ら、大阪在住にも拘らず7年間の副理事長、理事長時代を通して如水会理事会出席が皆勤でした。なにより母校を想う強い気持ち、類い稀な体力、気力のなせる業であることはもちろんですが、同時に母校を想う気持ちでは人後に落ちない大阪支部の皆さんの存在がバックにあってこそだったのだと知った次第です。

事務局では今、3年に一度会員の皆様の自宅、勤務先などの異動を調査する「異動調査」が始まっています。44年以降卒業の会員のご自宅宛に約2万7千通の調査票を郵送致しました。会員データの更新は同窓会組織にとって根幹です。既にお手元に調査票が届き、返送いただいている方も多いと思いますが、まだの方がおいででしたら、早めのご返送をお願いしたいと思います。(事務局長)

平成27年8-9月号

▼ごあいさつ
去る6月15日の如水会定時代議員総会後の理事会で第7代の事務局長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。身に余る光栄に身が引き締まると同時に、文字通り諸先輩が血と汗と涙で築き上げてきた100年を超える歴史と伝統の重みをずしりと肩に感じているところです。

私は母校を卒業以来、放送業界に身を置き、石先生を始め、一橋大学の先生方に自らの番組に度々出演をして頂く機会を得ました。一橋の「知のネットワーク」を存分に利用させて頂いたと言えますが、如水会活動のほうには必ずしも積極的に参加していた訳ではありませんでした。しかし広報委員として如水会々報の編集に係わり、理事として国内外で活躍する実に多くの先輩後輩や、多様な如水会の活動を知るにつけ、「もっと早くこうしたことを知っていれば!」との思いが募りました。

今回事務局の仕事をお引き受けするにあたって湧き上がってきた気持ちは、現役で活躍中の会員の皆さん、そしてこれから第一線で縦横の活躍をすることになる若い世代の会員の皆さんに、この素晴らしい如水会とそのネットワークをもっと知ってもらい、使ってもらい、豊かにしてもらいたい、そして「その手伝いができるなら、これに優る幸せはないのではないか」ということでした。

如水会は、各年度会と、国内外135の支部、そしてゼミ会やサークルのOB・OG会の3つが、「縦、横、斜め」の強固なネットワークを作ると同時に、全会員数の約1割の現役学生を正会員として抱える、他に類を見ない同窓会です。平成卒業世代も全体の半数を超えました。

前任の関統造事務局長は11年の長きにわたり事務局長を務められ、この間「如水会の一般社団法人化」や「創立100周年」など枚挙に暇がないほどの業績を上げられた「名事務局長」であったことは皆様ご承知の通りです。改めて心よりの感謝の意とお礼を申し上げたいと思います。

今、一橋大学は蓼沼学長を先頭に、真のグローバル大学へ向けた「強化プラン」を発表し、力強い歩みを始めています。10年後には創立150周年を迎えます。一方、歴史と伝統を誇る大学であっても、時代と正面から向き合い、人類の課題の解決に貢献できなければ、淘汰されてゆく時代でもあります。如水会も岡本毅新理事長のもと新たなスタートを切りました。如水会の定款第3条の目的に定めているように、「一橋大学の目標と使命の達成に協力」することを第1の目的と定め、微力ではありますが、新たな100年に向けて歩み出した如水会のますますの発展に貢献できるよう全力で当たりたいと考えております。皆様のご指導、ご鞭撻を切にお願いする次第です。どうぞよろしくお願いいたします。
(事務局長 岡田円治)

平成27年7月号

▼感謝と御礼
6月15日の代議員総会で理事・事務局長を退任致しました。長い間、ご支援、ご鞭撻、ご協力を賜り、誠に有り難うございました。後任は岡田円治(48経)・元㈱NHKアート社長です。如水会では広報委員長を務められ、如水会、母校のことはよくご存知です。私同様、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

局長を拝命致しましたのは、平成16年6月、この年、一橋大学が国立大学法人となり、学長が石弘光先生から杉山武彦先生に交代されました。また新生植樹会が発足した年でもありました。その後、学長も山内進先生、蓼沼宏一先生と引き継がれ、理事長は江頭邦雄さん、高萩光紀さん、そして松本正義さんとバトンタッチされました。

局長の任務を通じて、如水会の偉大さに驚きました。昨年は丁度100周年という節目に運よく遭遇し、先輩方が引き継がれてきた母校支援の伝統の重みも実感できました。如水会の強みは、母校支援という会員の強い愛校心に支えられていると思いますが、毎月発行され続ける如水会々報の絆と、如水会ビルを建設された先輩方の英断にあると思います。

最近の傾向として、大学への交付金が益々削減されてきており、同窓会の重要性が高まってきました。一般的に同窓会の収入は会費と寄附ですが、これだけでは母校支援は十分に実行できません。如水会の場合、26年度ベースで収入14億6千万円の内、ビル関連などからの収入が88%を占めます。先輩方の先見性に頭が下がります。これからも種々課題はありますが、引き継がれた大きな財産を母校のために利用して頂きたいと思います。

事務局長に関しては、過去にはあまり記録がありませんが、この機会に歴代の事務局長をご紹介します。
◇書記長
初代 河西  信(不詳)     大正9年から8年9カ月
二代 大田原定弘(明38本) 昭和3年から2年7カ月
三代 篠崎清次郎(明40本) 昭和6年から1年5カ月
四代 足達 丑六(明34養) 昭和7年から21年3カ月
五代 前島 秀博(大13学) 昭和29年から7年3カ月

◇事務局長
初代  菱沼 繁三(4門)   昭和36年から5年2カ月
二代  樋野  晃(5門)   昭和41年から13年5カ月
三代  藤井 良一(17学)  昭和55年から8年4カ月
四代  久我 太郎(22学)    昭和63年から7年
五代  山本 千里(31商)    平成7年から9年
六代  関  統造(41社)    平成16年から11年

有り難うございました。 (前事務局長)

平成27年6月号

▼五大州に雄飛
事務局は最近、母校で開催される海外留学フェアに参加しております。今年の第1回目は4月22日に開催されました。これは学生に本学の海外留学制度を説明し、多くの学生にチャレンジしてもらおうという趣旨で開催されております。母校の学生は世間で言われているように内向きではなく、毎回多くの学生が参加し、熱心に説明を聞いております。

フェアは2部構成で、1部は、一橋の海外留学制度についての説明と、各学部教員の留学推奨の言葉、国際課による留学準備の説明、帰国生からの留学体験報告、質疑応答となっております。2部は、語学試験(TOEFL、IELTS)の説明、海外留学個別相談、単位互換/認定制度の説明、派遣留学帰国生との対話、留学と就職についてなど、盛りだくさんのメニューとなっております。

如水会は、「如水会からのメッセージ」として第1部で時間をいただいております。この機会を利用して学生に訴えているのは、おおよそ次の通りです。①グローバル対応や海外留学は一橋建学以来140年の伝統、DNAであること、②如水会が提供する長期留学奨学金は昭和62年度に創設され、第1期生は7名であったが、平成27年度は950名、28年度は100名を超すであろうこと、③交換留学生で派遣された学生が累計900名を超え、そのOB・OG会であるHEPSAは近々如水会最大の組織になること、④如水会は留学奨学金の提供を今後も継続するが、3年前に創設したHEPSA基金を充実させ、留学経験者が自らの手で後輩を海外に送り出し自己増殖してゆくこと、この実現が如水会の夢であること…などです。

授業料不要の交換留学を実現するためには、海外の大学との提携が不可欠です。本校も先方から学生を受け入れるために魅力ある態勢作りが求められます。双方の大学のレベルやニーズが一致しないと実現いたしません。時間と根気が必要ですが、一橋では長年にわたり徐々に提携校を増やし、現在ではアジア16校、北米8校、ヨーロッパ28校、オセアニア4校、中南米1校、合計57校、協定枠は合計127名となっております。今後は更に北米を中心に開拓する計画と聞いております。

また母校には交換留学制度の他、商学部/経済学部グローバルリーダーズプログラム、グローバルリーダー育成留学制度、海外語学研修、短期海外研修、海外モニター事業、スペイン企業派遣など、数多くの制度が用意されており、学生諸君がこれら制度を大いに利用し、一橋会歌の如く五大州に雄飛し、更に視野を広げ、人間力も強化して欲しいと願っております。
(事務局長)

平成27年5月号

▼新入生を迎える
4月2日、母校の入学式が兼松講堂で挙行されました。今年は晴天のもと、大学通りのサクラ並木もほぼ満開で、新入生にとっては大自然からの歓迎、祝賀もあり、一生の思い出となるでしょう。校内で写真を撮る学生や保護者の顔が一段と明るく輝いていました。

式典では一橋大学管弦楽団による奏楽「花のワルツ」が新入生の心に響き、大きな拍手が沸き起こりました。学長式辞では①知的探求する喜び、②社会を改善する喜び、③普遍的判断、④母校の歴史と伝統を伝え育てる、⑤Captains of Industryの精神、如水会、卒業生の支援・協力などを中心に学生に熱く語られました。「人格を磨きます」と誓詞を述べた経済学部総代竹澤郁哉君の緊張感も伝わってきました。最後に、ユマニテによる「一橋の歌」の合唱が披露されました。新入生は初めて聴くわけですが、卒業までにはぜひ歌えるようになってほしいと思います。

式典終了後、ロンドン・スクールオブ・エコノミクス(LSE)のクレイグ・カルホーン学長から「Knowledge as a public good」のテーマで記念講演がありました。学長はゆっくりと、しかも丁寧に学生に語りかけました。同時通訳はありましたが、通訳がなくても新入生は理解できたものと思います。学長の心遣いが感じられました。

また冒頭、カルホーン学長は一橋とLSEは共通点が多いと述べた後、ユーモアを交え、残念ながら一つだけ異なることがある、それはLSEにはこのような満開のサクラがないことだと言われました。終了後の関係者の懇談会で、誰とはなしに、LSEにサクラの苗木を寄贈したらどうかとの話が出ました。素晴らしい企画と思います。簡単ではなさそうですが、両学友好の証として、ぜひ実行に移したいものです。

午後は、兼松講堂で保護者説明会が行われました。熱心な保護者が多く2階まで満席の状態でした。沼上副学長のご説明は、母校の伝統ある教育方針の説明、特に①少人数ゼミ、②体系的な専門授業、③学部間の垣根の低さによる幅広い教養、④派遣留学制度による長期留学、⑤Global Leaders Program、⑥GPA制度、⑦大学生活など多岐にわたりました。

最後に西山特任教授のキャリア教育、就職状況、如水会についてのユーモアあふれる説明があり、構堂内は大いに沸き終了いたしました。保護者の顔には安堵と満足感が現れていました。

新入生たちはこの週末、一泊で新歓合宿に行き、そこから学生生活がスタートします。その後、如水会主催の入学歓迎会、クラチャン、運動会、KODAIRA祭などイベントが続きます。友人もたくさん作り、充実した学生生活を送れるよう、如水会も支援していきたいと思います。(事務局長)

平成27年4月号

▼文連OBOG連絡会発足
現在母校には文化団体連合(通称:文連)に所属する団体が四四存在します。如水会では一昨年発足した体育会OBOG連絡会同様、これら団体に何らかの協力ができないかを検討してまいりました。
体育会OBOG連絡会の目的は、「各体育会運動部の現役支援に関するノウハウおよび活動状況を相互に確認、共有することで、学生支援強化に寄与するとともに、各部の健全な発展を支援する」となっております。その後、毎年一回の会合を重ね、現役支援に役に立つとの多くの声に支えられ、さらなる発展に向けて取り組んでおります。
一方、文連委員(学生)の協力を得て実施した各団体の活動実績調査では、一七団体にOBOG会が存在し、経済的な面を含め何らかの支援をしていること、また一二団体が何らかの形で学生およびOBOG間で交流があることがわかりました。因みに、体育会には三八部が存在し、三七部にOBOG会があります。
二月二七日、「文連OBOG連絡会(仮称)」発足検討会を開催しましたところ、一七団体二六名が参加し、如水会事務局からの趣旨説明、OBOG四団体からの活動報告、質疑応答、意見交換を経て、体育会同様設立が承認されました。初代会長には、禅友会(座禅部如意団)会長の染谷香氏(44商)が互選されました。検討会後の懇親会では各自懇親かたがた意見交換を行いました。
OBOG会と現役のかかわり方を勘案しますと、体育会とは異なり、他大学を巻き込んだインターカレッジの活動も多く複雑になっているようです。しかし、情報やノウハウの共有化と如水会機能を積極的に利用して頂くことで、有効な学生支援と併せ、会員同士の輪が更に広がるものと期待しております。
繰り返しになりますが、如水会は体育会同様文連に対しても次のようなサービスを提供できます。①OBOG会名簿作成、②OBOG会費の会員証カード引落し、③本誌「同好会だより」での活動報告、告知、④活動支援サイトの利用、⑤如水会ビルB1ロッカーボックスの無償利用、⑥学生の国際交流助成、⑦会員会議室(五階、二四名まで)の利用、⑧一橋大学後援会「課外教育振興基金」を利用した各部への寄附(所得控除、税額控除あり)。特に⑥に関しましては、文連では既に国際部、MOS、GETが利用しております。また⑧では国際部、写真部、美術部、如意団、ユマニテが利用しております。これを機に、文連各部におかれましては、如水会の機能を大いに利用して頂き、それが後輩および母校の支援に繋がれば幸いです。 (事務局長)

平成27年3月号

▼学生・若手会員動向
学生会員が誕生してから一〇年になります。最近は入学時に約六〇%が入会し、卒業時点では七七%に達しております。また学生と如水会との接点も増えてきております。新年会には最近一〇〇人以上の学生が参加し、会場では先輩と積極的に会話する姿が見られます。植樹会の作業にも常時約七〇人が参加し、汗を流した後、先輩との交流を楽しんでいます。寄附講義「如水ゼミ」でも社会の第一線で活躍している先輩と議論ができます。
如水会が支援する新入生歓迎会は多くの二年生が後輩のために、また卒業祝賀会は多くの三年生が先輩のために、準備と当日の運営にあたっております。この他、一橋祭委員、KODAIRA祭委員、HEPSA委員、如水エル、應援部、体育会総務、文化連合会の学生諸君が、種々打ち合わせなどで如水会事務局を訪れます。このように、如水会活動に積極的に参加する学生は、如水会が母校・学生を支援する同窓会だと、ある程度実感できるのではないかと期待しております。
一方、残念ながら退会される会員もおられます。「メリットがない」、「会費に見合うサービスがない」、「会館を利用しない」、「会報を読まない」などが主な退会理由です。如水会の定款第三条に書かれている目的「一橋大学の目標と使命の達成に協力し、広く政治経済、社会文化の発展に寄与する」をこれら会員の皆様になかなかご理解して頂けない力不足を感じております。
母校を支援するためには、個々の力を集中する必要があります。それには周年記念大会が非常に重要なイベントになります。最近は入学五周年大会から、一〇周年、一五周年と続きます。古い年次では卒業何周年で行っており、現在は併用されております。周年記念大会を最初に開催する年次には、事務局が告知・運営ノウハウの提供など全面的に支援しておりますが、大きな問題が一つあります。最近は一学年約一〇〇〇名おりますが、精々一〇〇~一二〇名しか集まりません。これは学生時代の前期クラス意識がほとんどなく、クラス幹事の存在も影が薄いことが原因の一つと思われ、学年代表幹事が大会を運営することが物理的に困難な状態になっております。
先の大学基金寄附のケースでも分かりますが、周年記念大会に参加する人数と、寄附者の人数は比例しており、この点からも将来に向けて適切なる対策が望まれます。
如水会も代表幹事団の労力軽減に更に協力すると共に、大学にも従来鮮やかに存在した前期クラス意識の向上に何らかの対策をお願いしたいところです。(事務局長)

平成27年2月号

▼渋沢と如水会
本誌昨年11月号に掲載されている100周年記念一橋フォーラム21の講演録を再読し、渋沢翁はやはり母校および如水会の大恩人であることを再認識致しました。まだお読みでない方にはご一読をお勧め致します。学生会員諸君にも是非読んで頂きたいと思います。渋沢翁に関してこれほど簡潔にまとまった特集は他にないと思われるからです。

その中で特に渋沢翁と如水会の係わりに関しては、田中一弘先生が「渋沢と如水会」でズバリ解説されております。先生は史料から確認出来ることとして、渋沢翁が如水会設立に直接関与された訳ではないが、「倶楽部」設立を慫慂されたことが記録に残っており、その倶楽部が大正三年に如水会として産声を上げたとしております。如水会の命名に関しては会員の皆様ご存じの通りですが、その裏話が披露されております。

『上田貞次郎日記』の中で初代理事長、江口定条が語った命名の経緯は大変興味深いものです。「会の名を何と付けるか、随分やかましい議論の多きたちが揃いであるから、必ず会の名を付けるについて面倒が起ると思いまして、そこで私が提案しまして、渋沢さんに名を付けて頂くことが一番適当だと申しましたところが、皆それがよかろうと賛同してくれましたので、渋沢さんにお願いしました。すると此所に額に書いてあります『君子之交淡如水』というのと、…もう一つ『徳不孤必有隣』(徳、孤ならず、必ず隣あり)というのをお示しくださいまして、渋沢さんのお示しになったのも如水の方が先になっておりましたし、皆で相談の結果、如水会の方がよかろうかということになったのでございます」

田中先生はもし第2案が採られていたら、我々は多分「有隣会」と名乗っていただろうと推測されております。

大正八年、如水会館開館式で渋沢翁による有名な「命名演説」が行われました。また昭和二年、如水会晩さん会において渋沢翁は、「私の平生主張する道徳と経済とを合一させるその事の実現は如水会を措いてない、この事については切に諸君のご努力を冀う次第であります。私は自己に学識はないが、皆さんのご成長が楽しみであります。私は杯を挙げて如水会の発展を祝します」と如水会への期待を述べられました。その後、如水会員はCaptains of Industryの精神のもと、五大州に飛躍して、渋沢翁のご期待に応え一〇〇周年を迎えることが出来たと、翁に改めて感謝申し上げる次第です。(事務局長)

平成27年1月号

▼謹賀新年

明けましておめでとうございます。
昨年一一月、如水会創立一〇〇周年の記念式典と祝賀会は皆様のご協力で盛大に開催出来ました。有り難うございました。今年は新たな一〇〇年のスタートになります。

今年は大学にとってどのような年になるのでしょうか。少子高齢化が進むなか、大学は増え続け、日本全国に七〇〇超存在します。そのうち国立大学は八二校を占めており、既に過当競争の状態に入っております。文科省は、更なる競争を促すため、第二期中期目標の改革加速期間(平
成二五年〜二七年)として左記機能を重点的に強化することを勧めております。①強み、特色の重点化、②グローバル化、③イノベーション創出、④人材養成機能強化。これらの取り組みの成果を前提に、更に大学改革を掲げ、平成二五年一一月、国立大学改革プランを策定しました。
各大学は第三期中期目標期間(平成二八年〜三三年)に各大学の強み、特色を最大限に生かし、自ら改善・発展する仕組みを構築すること。それにより持続的な競争力を持ち、高い付加価値を生み出す国立大学へ飛躍するプランを二七年六月までに検討、計画書の提出を求めております。
今年がそのプラン作成期間に当たります。

第三期で強調されている項目は、①教育研究組織や学内資源配分を恒常的に見直す環境育成(学の垣根問題)、②国内外の優秀な人材活用による教育研究の活性化実現のための給与システムの構築(年俸制)、③学長のリーダーシップを生かし、各大学の特色を生かすガバナンスを構築、④平成三二年までに日本人留学生、外国人留学生の倍増など、既得権や過去のしがらみに挑戦せざるを得ない状況になってきたと思われます。

また文科省は運営交付金(全体の約六〇%)を、これらの項目が実現しやすいように重点配分すると思われます。今時点では具体的には示されておりませんが、第三期における国立大学運営交付金や評価の在り方については、平成二七年度までに検討し抜本的に見直すとしております。母校は昨年一二月に新執行部が発足致しました。ある意味では大変な時期での船出と思いますが、小規模の長所を生かし、国立大学の先陣を切って改革に挑戦されることを期待したいものです。以上は文科省関連の動きですが、留学制度の更なる充実化、産学連携事業の推進、講演会など社会貢献での連携、寄附講義の継続、学生課外活動支援など、如水会が協力出来る分野も多く、本年も大学支援を中心に活動致します。(事務局長)

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