事務局より

事務局通信 2010年

平成22年12月号

▼講演会

10月30日、第1回中部アカデミアが名古屋で開催されました。平成20年3月、大阪で第1回関西アカデミアが開催され既に6回を数えており、今回は名古屋支部の強い要望により開催の運びとなりました。テーマは「今、中部企業に求められる戦略」で、200名以上の聴講者が集まり、沼上幹商学研究科教授(58社)による基調講演、大西幹弘名城大学教授(50経)の司会によるパネルディスカッションが行われ、活気ある質問も多くなされました。終了後の懇親会には70名近い会員が集まり、第1回中部アカデミアの成功を祝しました。これによって大学の講演会は東京での開放講座を含め徐々に拡充してきております。他の地域では移動講座で補完し、母校の社会貢献と知名度向上に引き続き努めてまいります。

一方、一橋フォーラムも会員にとって更に聴講し易くするため、委員会で今後の対応について検討致しました。先ず、蔵前工業会と連携し、一定の枠を設け、相互の講演会に出席可能にすることを申し入れます。これによって、理系テーマに興味のある会員にその機会を提供できます。

また過去の実績を分析した結果、芸術、歴史をテーマにしますと昭和卒業生が9割以上を占めます。また経済、国際関連などは平成卒業生の参加は増えますが、二割程度となっております。フォーラム設立当初は若手会員向けに企画され、開始時間を19時に設定しておりましたが、最近は昭和卒業生が大半を占めており、その現状に鑑み基本的に18時開始とします。但し、若手が集まるテーマの場合には19時にするなど柔軟に対応します。

更に、現在は10週連続講演で年3回実施しておりますが、1回は隔週5回とするなど気軽に参加できるシリーズを設けたいと思います。また、単発で開催しております定例晩さん会は、徐々に好評である午さん会にシフトしていく予定です。事務局ではできるだけ多くの会員の皆様に満足頂ける企画を鋭意推進致しますので、宜しくご支援の程、お願い申し上げます。(事務局長)

4年2カ月にわたり如水会に尽くされた小林幸弘総務部長(44社)は、11月30日、定年により退任致しました。ご尽力ありがとうございました。後任は田村文明氏(49商)元日本航空勤務です。前任者に引き続きご支援、ご協力を宜しくお願い致します。(事務局長)

平成22年11月号

▼一橋クラブ改修工事完了

14階「一橋クラブ」の改修工事は予定通り進み、9月17日(金)に竣工引き渡しが行われ、その後什器等の整備を行い、9月27日(月)リニューアルオープンされました。

7月中旬から9月上旬にかけて、3階ルーフガーデンではビアホールが猛暑で満席の傍ら、14階では突貫工事が目立たないように続いておりました。工事関係者の皆様、猛暑の中でのお仕事、有り難うございました。

27日の初日は雨天にもかかわらず大勢の会員が昼前から訪れ始めました。ここで、まだクラブに来られていない会員の皆様には誌上でご案内させて頂きますので、是非、ご来場くださるようお願い申し上げます。

先ずは会報の口絵写真をご覧ください。14階でエレベーターのドアが開きますと、一瞬目を見張る風格あるクラブの入口が現れます。エレベーターホールの突き当たりは会員食堂、反対側を少し右折するとラウンジの入口です。食堂は基本的に従前と同じ設計ですが、シャンデリアの配置を調整しバランスの取れた空間になりました。

ラウンジは見晴らしがよく人気のある窓側コーナーのバリエーションを増やし、少人数から大人数まで対応可能となっております。更にお一人でも寛いで頂けるバーカウンターを新設致しました。お待ち合わせなどにもご利用頂けると思います。また完全な禁煙コーナーを設けました。このコーナーは会館の東南の一角を占め、スカイツリーと東京タワー両方を眺めることができます。

また窓側コーナーも設けております。ラウンジの奥には小部屋「青淵」があります。丸テーブルを囲んで6人用(8人まで可)となっており、お仲間で落ち着いてお食事、ご歓談が楽しめるのではないかと期待しております。

クラス会室は、記念室東、西、および一葉、梧桐と人数に応じて使い分けることができます。記念室は伝統、一葉、梧桐は多少カジュアルな雰囲気を持たせております。また掲額に適切な場所がなく、暫く地下倉庫に温存されていました渋沢栄一翁の扁額「君子之交淡如水」(大正丙寅七月 八十七翁 青淵書)は記念室(西)の大壁に堂々と掲額され肩の荷が下りた感じがします。是非ご覧くださるようお願いします。

「一橋クラブ」は如水会員のクラブです。多くの会員の皆様が何時でもご利用の上、寛げますよう、従業員一同サービス向上に努めますので、今後ともご指導、ご協力宜しくお願い申し上げます。(事務局長)

平成22年10月号

▼大学基金期限迫る

如水会員および大学基金に寄附された方々に、大学基金の中間報告書(平成21年度末)が8月上旬大学より届けられたと思います。

思い起こしますと、一橋大学基金は、平成16年11月に創設され、その後大学および如水会で財政基盤強化委員会を中心に検討を重ね、平成19年2月から募金を開始し、早いもので、目標期限まで後数カ月を残すのみとなりました。如水会は平成18年12月大学基金支援会(会長:奥田碩相談役)を創設し、全面的に支援してまいりました。

中間報告書の3月末実績によりますと、卒業生の寄附者人数は5212名でしたが、その後、報告書が届けられてから徐々に増え始め、8月17日現在で5881名となりました。

特に昭和55年から平成5年卒会員が増加してきております。この勢いですと、前回の兼松講堂改修募金と同様に1万人突破も視野に入ってまいりました。何とか実現したいものです。金額も33億円と目標の3分の1に達しましたが、残念ながら23年3月末目標の100億円達成は、困難な状況と言わざるを得ません。

本年は母校創立135周年、国立移転80周年の記念すべき年でもあります。記念式典(9月25日)、創立記念コンサート(10月24日)、記念講演会(11月29日)も開催されます。残り期間は僅かですが、少しでも目標に近づけ、母校の伝統と今後の栄光を祝したいと思います。皆さまの一層のご協力を宜しくお願い申し上げます。

一方、最近遺贈による寄附を採用する大学が増えてまいりました。
母校もこの度、主要金融機関すべてと提携しこの制度を活用させて頂くことになりました。
既に利用されている方もおられます。ご関心のある方は、会報10月号にパンフレットを同梱しておりますので、是非ご参照くださるようお願い申し上げます。

今回の基金は学生のグローバル対応を中心とした教育支援、先端的研究拠点の形成など、従来のハコモノ建設とは異なり、母校が「アジアNo.1、そして世界Only one」を目指すための基金であり、如水会の定款に謳われております「一橋大学の 目的および使命の達成に協力し、我が国経済、社会文化の発展に寄与する」、正にそのものが試されていると思います。

職域、年級、ゼミ、クラブ、支部などあらゆる繋がりを通じて皆様のご支援、ご協力を重ねてお願い申し上げます。(事務局長)

平成22年8-9月号

▼一橋クラブ改修工事

残暑お見舞い申し上げます。
夏場恒例の如水会館3階ルーフ屋上庭園で営業しておりますビアガーデンは連日満員御礼の盛況です。9月10日まで営業しておりますので、是非お試しください。出来ましたら予約をお願い致します。

さて、いよいよ14階の一橋クラブの改修工事が7月12日(月)に着工されました。会員の皆様には約2カ月間大変ご迷惑、ご不便をおかけすることになりますが、9月27日(月)のリニューアルオープンをご期待頂き、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。その間は1、2、3階をご利用頂ければ幸いです。

平成18年より実施致しました1、2、3階の改修工事に引き続き、20、21年はエレベーター更新工事を実施し、今回の14階改修で大型工事は当面終了することになります。今回の改装コンセプトは、経年劣化した設備、機器の更新と併せて全面美装化することにより、会員の皆様の利便性を高め、また婚礼披露宴を含め、休日の有効利用を図ることにあります。工事は鹿島建設にお願いし、予算は設備更新工事2億5千1百万円、美装工事1億7千2百万円、合計4億2千3百万円となっております。

ご参考までに美装工事の概略をご説明致します。先ず、エレベーターホールですが、以前は北側をテナントに貸していたため、ホールは事務所的設計になっておりました。今回は、14階全フロアーが会員クラブであること、また休日は婚礼披露宴に利用することも考慮し、風格あるホールに変身させる予定です。

北側エリアでは食堂は基本的には大きく変わりませんが、従来ウナギの寝床と言われた「記念室西」を「東」と同じスペースにし、クラス会等会合に利用し易く改造致します。勿論、「東西」として従来通り大人数の対応にも可能です。南側エリアは、ラウンジにバーカウンターを設け、お一人で来られても寛げるスペースを確保致しました。また窓側の談話スペースを拡充し、座席数も増やしております。「一葉」は多様性を持たせ、少人数から多人数まで対応できる部屋に改造致します。隣接する「梧桐」と併せて大部屋としての利用も可能になっております。

また改装に併せてメニューおよびサービスの改善にも努めてまいります。工事期間中、予約業務は従来同様行っております。電話番号等も変更はありませんのでお気軽にお問い合せください。(事務局長)

平成22年7月号

▼五大州雄飛

4月末、東京都公園協会より、雑司ヶ谷霊園の如水会墓所内樹木剪定の依頼がありました。墓所内の樹木が大きく育ち囲障を破損させており、伐採が必要のようです。以前にも多少触れましたが、ここには明治から大正にかけて、東京高等商業学校で約40年間英語を教えたAlexander Joseph Hare先生の墓があります。この区画は哲学者のケーベルなどが埋葬されている外人区域です。

実はこの墓所の存在が判明したのは霊園近くの住人の善意によるものでした。平成16年7月この方からご親切に、ヘア先生の墓所に「申し出がなければ無縁墓として改葬する」旨を通告する札が立てられているとのメールを頂きました。直ちに現場を訪問したところ、墓所の名義人は昔のまま東京高等商業学校有志となっており、書類によって如水会との関係を証明しないと墓所の後継団体になれないと公園協会から通達がありました。過去の書類を調査し、最終的には都知事に陳情書を提出、平成18年2月にやっと許可が下りた経緯があります。

この大きく立派な墓石には「In memoriam Alexander Joseph Hare 1848-1918 Professor of English for forty years at the Tokyo Higher Commercial School erected by his former pupils」と刻まれており、隣接する巨大な弔魂碑にはヘア先生の履歴、業績が書かれており、大正9年東京高等商業学校同窓有志者、宮本光泉刻と記されております。

弔魂碑によりますと、ヘア先生は1848年ロンドンに生まれ、明治初期に来日され、海軍省傭員となり、その後北米に渡り、商業を営み、明治20年再来日し、商法講習所の教師に招聘され、以来約40年、商業英語を教え、勲三等旭日章を授けられております。大正7年5月に病死、享年70歳でした。過去、橋畔随想に書かれた先生の印象は、温厚寡言で大の日本贔屓であり、その姓を漢字で「平谷」と書き、自宅の表札にも使用していたといわれています。一橋人が五大州に雄飛出来たのは、ブロックホイス先生の「Foreign Practice」とヘア先生の「Commercial Correspondence」であったろうとも述べられております。

今、大学が本格的に国際化に舵を切りました。ヘア先生の墓前で先生に陰ながら応援をお願いし、霊園を後にしました。墓所は、霊園管理事務所の傍です。是非一度お立ち寄り下さい。(事務局長)

平成22年6月号

▼新入生から白寿まで

4月22日、恒例の新入生如水会入会歓迎会が如水会館2階全フロアーを使用し開催されました。雨天にもかかわらず20歳以下の若者が900名集まり、その若さの熱気と食欲に圧倒されました。中締めになっても帰らない学生も多く、余韻が残っていたのではないかと思います。学生諸君の良き思い出となれば幸いです。

この大イベントを企画、実行した歓迎委員会(2年生)の皆様、ご苦労が多かったと思いますが、達成感もあるものと期待しております。また会を盛り上げた応援団の諸君にも厚く御礼申し上げます。

一方、この時期は白寿のお祝いに大先輩の方々を訪問することになっております。本年は6名の大先輩のお話を伺いました(詳細は本文ご参照)。同じ時期に18歳と100歳の会員とお話することによって、如水会の幅の広さが実感でき、感慨深いものが湧いてきます。

皆様の共通点といえば当然母校が同じであることですが、もう一つ、「若さ」と飽くなき「好奇心」ではないかと思っております。18歳の若者が100歳の大先輩と話す機会は先ずありません。大先輩の豊富な人生経験や母校を思う心情を若者にどう伝えたらよいか、常々考えておりました。そのため、来年の白寿祝い訪問には、学生に同伴してもらうのも一案かと思うに至りました。

母校が現在も高い社会的評価を得ており、学生諸君が素晴らしい環境で学生生活を謳歌できるのも、先輩方の社会での貢献と活躍、それに母校を思う心によるところが大きいといっても過言ではないと思います。ところが最近如水会に限らず同窓会活動に変化が起きつつあるのではないかと思っております。

現に、進行中の大学基金の寄附状況にそのことが如実に現れております。年代によって母校を思う心に多様性があるのは当然ですが、5300人という4月30日現在の寄附者の人数はどう考えても寂しい感じがします。目標金額達成も大切ですが、先輩方の寄附者の人数が増えることによって、学生の大きな励みとなり、その結果母校の更なる飛躍に繋がるものと確信しております。

期限は平成23年3月末です。公益法人改革など、同窓会を取り囲む環境が大きく変化している状況下、今後寄附者の人数が増えるかどうかが、如水会にとっても一種の試金石になるような気がしてなりません。この場をお借りして皆様のご協力を衷心よりお願い申し上げます。(事務局長)

平成22年5月号

▼Captains of Industry

3月23日挙行された一橋大学卒業式では、杉山武彦学長(43商)も来賓の松本正義如水会副理事長(42法)も祝辞の中で、Thomas Carlyle著『Past and Present』からCaptains of Industryに触れておられました。特に松本氏はかなり詳しく解説し、卒業生の心に響いたものと思われます。

組織のトップになって権力を持ち、部下をたくさん従え利益追求に走るということではなく、営利至上主義の弊害を排し、人間愛をベースにした経営騎士道がその本質だと要約されました。

一方、最近ちくま書房のちくま新書から『現代語訳 論語と算盤』(渋沢栄一、守屋淳訳)が出版されました。この書は今から94年前、1916年渋沢栄一の講演録から90項目を選んで編集されたものです。この書を読むとまさにCaptains of Industryの精神が別の表現で随所に精力的に述べられております。

Carlyleが生きたのは1795年から1881年、渋沢栄一は1840年から1931年で重複しております。この書には商法講習所(現一橋大学)は出てきますが、Carlyleは全く登場いたしません。勉強不足でよく分かりませんが、渋沢栄一はCarlyleを知っていたのでしょうか。

また驚くことに、この書を読んでいると、90年以上前に書かれたものであることを完全に忘れてしまいます。今の時代を背景に勉学、道徳、青年像、経営道などについて講演されているような錯覚に陥ります。時代も、人間も余り進歩していないのかも知れません。会員の皆様、是非ご一読されることをお勧めします。

▼国立のまちづくり

1月に国立市長が、「国立駅周辺から始まる国立のまちづくり」という小冊子を発行し、入手いたしました。その中で、赤い三角屋根駅舎をまちのシンボルとしてほぼ元の位置に復元し、総合案内所やミニギャラリーなどに活用したいと抱負を述べています。

しかし、用地がJR所有であり、今後も有償を前提に協議してゆく予定となり紆余曲折が予想されます。早く復元しないと風化され、学生も市民も忘れてしまうのではないかと危惧します。

小冊子は如水会館5階「矢野記念室(図書室)」で閲覧できます。(事務局長)

平成22年4月号

▼石神井校舎記念碑

毎年2月、事務局は初午の日に「東京商科大学予科石神井校舎旧跡記念碑」を訪れています。この背景は過去会報にも数回掲載されておりますが、改めてご紹介いたしたく、如水会事務局ファイルから概要をまとめてみました。

石神井校舎で学び昭和3年から14年までに学部を卒業された大先輩の方々が昭和53年に昔の面影が全くない跡地を見て、このままでは全てが忘れ去られてしまうとの懸念から記念碑建立の話が起こりました。相京光雄氏(7学)を委員長として建立委員会が設立され、募金には560人が応じ、228万円の献金によって同年11月23日に記念碑が完成、除幕式が行われました。記念碑の題字は髙橋泰藏先生、碑文は依光良馨氏(15学)の名文が刻まれております。

建立場所は当時から石神井校舎内にあった石神井稲荷の敷地内で、碑建立と同時に入口の神社名碑および赤鳥居も併せて建立し、社殿の修復も行い敷石も寄進したと記されています。記念碑はこの種記念物取扱いの慣例により練馬区役所に寄附されたことになっております。その後碑の保守管理を行うため、11月23日を建碑記念日とし一定の行事を行うことが決定されたそうですが、その実行が不十分で、碑の周辺は草木が茂り碑も隠れる状況であったため、これ以上放置できないと平成6年2月に有志37名により「記念碑を守る委員会」が設立されました。

委員長は江平林司氏(8学)、代表幹事は武末隆夫氏(12学)となっております。平成6年10月、予科70周年の集いでは、記念碑の所在を示す標識柱、高札が完成、碑前に予想を大幅に上回る64名が参集し、祝賀の会食場所に苦心し、貸切りバスを手配したと記録されています。その後、関係会員の高齢化もあり、平成7年3月より如水会が保守管理を引き受け現在に至っております。但し、記念碑および周辺の手入れ等は地元の井口石材店に依頼し、石神井ハイツ自治会の皆様にも種々お世話になっており、初午には地元に御礼のご挨拶に毎年伺っているのが現実です。

記念碑は西武池袋線「石神井公園駅」から直ぐ近くです。是非一度足を運んで頂きたいと思います。(事務局長)

平成22年3月号

▼大学支援

一橋大学後援会は大学の要請により研究、重要図書整備などにも支援しておりますが、如水会が恒常的に実施している大学支援は、移動講座、開放講座など、いわゆる社会貢献的なものを除けば、大半が教育関連向けといえます。即ち学生支援が中心となっております。海外留学生奨学金、一橋祭、KODAIRA祭への支援、運動部国際交流助成、更に現在は「社会実践論」、「如水ゼミ」、「男女共同参画時代のキャリアデザイン」などの寄附講義も加わり、名実共に物心両面にわたっております。寄附講義は多くの卒業生のボランティア活動によって成り立っており、改めて厚く御礼申し上げます。

4年前から学生も如水会入会が可能となり、現在約7割の学部生が会員となっております。その結果、学生支援の形態も変りつつあり、学生との連携もより直接的になりつつあります。学生と卒業生との繋がりは、運動部、文化部、同好会の先輩と後輩の関係が主流となっておりますが、これに加え、植樹会、派遣交換留学生の会(HEPSA)、如水エル、卒業祝賀パーティー(3月と9月)、新入生歓迎会(4月)、寮歌祭(10月)などを通じても交流が行われるようになりました。更に『如水会々報』に「学び舎」の欄を設け、学生の投稿も歓迎しております。また大学のキャリア支援室には人材を派遣し、学生が最も関心の深い就職、キャリア相談にも対応しております。それでも4,400人の学部生、2,000人の院生にとっては不十分であり、まだ大半の学生が如水会を単なる同窓会で、大学支援が主たる目的であることを知らないのが現状といえます。

我々は更に学生とのコミュニケーションを深め、如水会を理解してもらうよう努力したいと思います。学生への告知も会報、HP、学内ポスターだけでなく現状にあった工夫が必要だと考えております。学生には如水会を大いに利用してもらい、早くから社会との連携を深めて欲しいと願っております。

一方、大学は懸案であった大学の国際化をいよいよ22年度より実施することになりました。詳細はいずれ大学より発表されると思いますが、交換留学生を海外提携校と相互に増やすために、半年(One semester)などの短期留学を可能としなければなりません。そのためには必然的に英語による授業を増やす必要があります。これにより日本語の話せない留学生も入学することになります。彼らには短期間であっても滞在中に日本文化を理解してもらいたいと思います。大学の受け入れサイドの国際化も求められますが、お手伝いする如水会もそれ相応に国際化を避けて通れなくなりそうです。会員の皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。(事務局長)

平成22年2月号

▼母校の歴史を学ぶ

平成19年より学生に母校の歴史を教えるため、寄附講義「社会実践論」の先陣を大澤俊夫(27学)先輩にお願いし、自著『東京商科大学予科の精神と風土』を教材に講義を開始しました。学生の好評を受け、翌年大学でも正規授業として「母校の歴史」を取り入れました。

一般論として最近の若い人は母校愛がないと言われますが、これは彼らの価値観の変化だけではなく、大学を選ぶとき、主に偏差値で決めており、自分の入学した大学がどの様な建学の精神を持ち、どの様な歴史を辿り現在の教育憲章が生まれたのか、殆ど知りませんし、教えられておりません。これでは当然母校愛など生まれるわけがありません。「社会実践論」は夏・冬期併せ約300人の学生が受講し、『精神と風土』を課題図書の一つに指定しています。そのうち約60名がこれを課題図書に選択し小論文を提出しております。彼らが母校の歴史を知って何を考えるか、その一例をご紹介します。

先ず、予科時代の偉大な先輩方の学問、仲間や恩師、人生、哲学、伝統などへの情熱が何処から湧いてきたのか、母校の存在意義、日本という国家、社会発展に対する使命感をはっきりと自覚し、いかなる外圧にも屈しない強い信念と行動力など、現役一橋生との意識の大きな相違に対する驚愕です。限られた大学時代において、自分に必要なこと、足りないものを考えて、取り組む必要があると思うとの反省も多く見られます。

また最高の環境において大学生活を謳歌できるのは、自分達が幼少から勉学に努力してきただけでなく、先人が数々の苦難から大学を守り、絶えず大学を成長させてきたからであるとの再認識もあります。更に「今の学生は今一度自己の姿勢を省み、一橋の貴重な財産である予科の精神と風土を次世代に伝承してゆく自覚と気概をもつ必要があり、私自身一橋生という名に恥じない生活をしたい」など前向きな姿勢も見られます。「私はもっと早く本書に出会っていたら本学のことが、ひいては学問自体が好きになっていたかもしれない。そういう意味でこの良書を新入生全員が目にする機会を作って欲しい(4年生)」という提案や、「今この段階で一橋の歴史を知ることが出来て、より一層勉学の意欲が湧いてきた(1年生)」と入学時に歴史を知ることの必要性を述べた学生も多く見られました。

また申酉事件を契機として、数々の苦難から大学を守るために設立された如水会が単なる同窓会組織でないことが理解できたとの嬉しい感想もありました。この講義を辛抱強く継続することが、如水会の将来を明るくすることに繋がるかもしれません。いずれ機会があれば会報で全文を会員の皆様にご紹介したいと思います。(事務局長)

平成22年1月号

▼イベント連続の11月

一橋祭が終わり、暫く静かでしたが、11月中旬より重要なイベントが連続しました。
先ず12日には総括シンポジウム「フロンティアに挑戦する人材の育成」~同窓会と連携する先駆的キャリア教育モデル~が開催されました。これは、如水会の寄附講義を中心とした母校のキャリア教育プログラムが、文科省の19年度現代GP事業に採択され、21年度の総決算として行われたものです。キャリア教育、リベラルアーツの重要性が強調され、母校の国際化と併せ、大きな課題となってきております。

続いて13日は「申酉事件百周年記念大会」です。三部構成で行われ、二部の講演会では大澤俊夫さん(27学)、杉山学長の新しい観点から申酉事件を考察する講演に参加者は熱心に耳を傾けました。申酉事件の概略と事件略史は会報10月号、講演内容は12月号をご参照下さい。

次は15日に四神会主催(如水会後援、大学協賛)「一橋大学とスポーツ」と題した講演会で、盛副学長が基調講演として、一橋会の歴史から現在の母校の運動部の現状について話されました。その後、運動部の現役キャプテンを中心に5名の学生でパネルディスカッションが行われ、学生からみた運動部の悩み、部員集め、資金集め、勉学との両立など、普段なかなか聞けない裏話が和やかな雰囲気の中で次々と聞くことが出来、大変参考になりました。今まで、この種のイベントがなかったことが不思議と思わせる意義のある講演会であったと思われます。

引き続き16日は大学主催外国人留学生歓迎会が国立で開催されました。いまや母校学生の1割が外国人留学生であり、今後の大学国際化によって更に増えるものと思われ、受け入れ態勢の整備などが急がれる状況であります。18日は「一橋大学派遣交換留学生の会(HEPSA)」の総会が開催されました。如水会の海外留学奨学金で留学した学生は累計で800名を超えており、この団体が将来自ら後輩達を支援できる体制になることを期待しております。

23日は、移動講座を初めて蔵前工業会(東京工業大学)と合同で浜松において開催しました。「ものつくりと日本経済」のテーマのもとに、両学長に基調講演をお願いし、その後、両理事長と地元のスズキ?鈴木修会長にもご参加頂きパネルディスカッションを行い、地元を中心に700名の聴衆が集まり、社会貢献、大学知名度向上、両同窓会、支部会員同士および大学の連携強化にも寄与できたのではないかと思います。28日には大阪で大学主催関西アカデミアが開催され、長い充実した11月でした。(事務局長)

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