日時 |
開始
2017/03/24金 07:00
終了予定
2017/03/24金21:00
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開催場所 | 栃木県佐野市三毳山・栃木市岩舟の岩船山髙勝寺 |
武蔵野線、埼京線、宇都宮線、両毛線と乗継ぎ、栃木県の標高229mの三毳山を訪れた。万葉集に「下毛野みかもの山の小楢のすま麗し児ろは誰が笥かもたむ」と詠まれたこの山は、標高は低いが小楢や椚の雑木林が美しい秀麗な姿の山である。麓の湿地には水芭蕉が白い花をつけていた。山腹の雑木林の中では未だ冬枯れの林の中に明るい春の陽光を受け、この山の象徴、群生する片栗が紅の花を辺り一面に咲かせ、またこれも早春を代表する東一華が気品漂う真っ白な花をそこここに咲かせていた。参加者一同、その美しい春山の光景に大感激したのはいうまでもない。片栗の群生地を過ぎ、急坂を登りきると三毳山最高点の竜ヶ岳である。日光連山、安蘇・足尾山塊、赤城山、浅間山等の素晴らしい眺望を満喫して中岳へ向かった。
風を避けた途中の小ピークでの昼食の後、明るい春の陽ざしのもと散策路を下ると、東山道三毳の関跡とされる鞍部に出た。その後、小さなアップダウンを繰り返して最後の急坂を登切ると中岳で、そこからは関東平野への眺望が開け、坂東無双の名嶽といわれた筑波山の姿が神々しく感じられた。さらに三毳神社奥社、急な参拝道、みかも山公園東口広場へと歩き三毳山に別れを告げた。三毳山から日本三大地蔵尊の一つ、髙勝寺を訪れた。髙勝寺は771年開山の天台宗の古刹で、一大霊場として東国の人々の信仰を集めた。堂宇は標高170mの岩船山に鎮座し、今になお、往時の繁栄の姿を留めていた。駆け足の里山歩きであったが、鄙びた田園風景、自然そしてこの地域の歴史の一端に触れることのできた一日であった。最後に西国分寺駅前で今日の疲れを癒し、午後九時過ぎに散会した。出席者:堀地、大島、八藤、福島、飯塚、(多摩北支部)川村、地田。