日時　１２月２日(土)１２時～
場所　如水会館　スターホール

「アラ還」。
僕が?!何かの冗談でしょ？
だって、磯野波平が５４歳、ウルトラセブンのキリヤマ隊長なんか３８歳だ。
あんな立派そうな大人より、今の自分は、年上のアラ還なのだ。お魚くわえたドラ猫を追いかける娘に、バッカもーん！と雷を落とす威厳もなく、怪獣と戦い、地球の平和を守る気概もないのに気づいたら「アラ還」！光陰矢の如し。アラ還とは、もちろんアラウンド還暦。およそ６０歳を６２年卒の僕たちは迎える。
さて、同窓会である。コロナを何とかやり過ごし、６年ぶりの再会。今回のテーマは、これだ。

「ＡＲＡＫＡＮ　ＱＵＥＳＴ」

何だかカッコいい英語表記になってはいるが、読み方は、要するに「アラ還・クエスト」だ。
まるで「ドラゴン・クエスト」のパクりのようだが、悲しいくらいにその通りだ。
アラ還といえば、お肌の曲がり角ではなく、人生の曲がり角である。仕事のこと。健康のこと。家族のこと。今後の人生の分岐点。そんなアラ還たちが互いに元気を与えあう、そんな同窓会になればなぁと思う。
一説によると還暦とは、干支が一巡してこの人生でいわば、もう一度新しく生まれ変わるという意味があるのだとか。だから、還暦に付き物の赤いチャンチャンコは、「赤ちゃん」から来ているのだと。
生まれ変わるのは、不安に決まっている。が、同時にそこにはワクワクもあるはず。未知へ一歩踏み出すアラ還たちは、いわば、新しい冒険の旅に出るような物。こには、新しい宝があるかもしれないし、魔物が棲むかもしれない。

けれど、ゆっくりでいい、克服し、冒険を楽しんで行こう。まるで、ドラゴン・クエストのように、新しい冒険の旅へ。

「ＡＲＡＫＡＮ　ＱＵＥＳＴ」　


（如水会会報2023年5月号より転記）