華やかな表の世界と退廃的な裏の世界が渾然一体となって煌めいていた戦前の上海。 米英の共同租界の一角に「日本租界」と呼ばれた区域がありました。 文学と史実の両面から、上海都市史に彩りを加えた日本人たちの生きざまを辿ります。

日時：2019年9月12日（木）18：00～20：00
場所：如水会館　2階「オリオンルーム」 　　　
※参加無料
「文学と歴史をつなぐもの」　坂井　洋史氏　一橋大学大学院言語社会研究科 教授
文学研究の根本はいつでも「人」です。20世紀前半の上海に暮らした日本人の人間模様を 歴史的実に基づき明らかにすることにより、世界の豊かさと複雑さに触れる文学研究の醍醐味を追体験してください。

「戦前期上海と日本人外交官」 　片山　和之氏　外務省 研修所長（大使）元上海総領事
日本の対中外交上の一大拠点だった戦前期上海。日本人外交官たちは、国家の命運を決する重大な局面において正しい政策判断と実行力を備えていたのか。当時上海で活動した代表的な外交官の足跡を辿り、現代の日中関係にも通じる教訓と視座を提示します。

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